子どもの貧困率が、およそ6人にひとりとなっていることがわかったのは、2012年のことでした。
貧困や格差が、子どもたちに及ぼす影響は計り知れません。心豊かな子ども時代が、次の社会の豊かさに繋がります。
子どもたちがいきいきと伸びやかに暮らせる社会であるために、今、自分たちにできることは何かを話し合いました。
課題提起は、NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク代表の栗林知絵子さん。
数年来、子ども食堂を続けている栗林さんからは、失業率と貧困率から子どもたちをとりまく環境の変化を報告していただきました。
日本の失業率は、世界の中で高いほうではありません。働いても収入が伸びないワーキングプアが、子どもの貧困を増やしています。この課題を理解するには、子どもたちが大人になった時の社会をイメージする創造力が必要だと思いました。
経済的な損失については、いろんな場面で耳にしてきましたが、子どもたちの生活に格差があることを「人権問題」と捉える栗林さんに、驚きを覚えました。子どもたちを見てきた人ならではのひと言でした。地域の子どもに会うたびに声をかけていれば、いつかは知り合いになれるとの言葉も印象に残りました。
フォーラムを終えて、自分が理解して終わってはいけないと感じました。
より多くの人と子どもをとりまく現状を共有できないと、貧困や格差の問題を解決できません。このフォーラムを次に繋げていきたいと思います。
狭山ブロック運動グループ協議会主催 2016年12月17日